不動産営業の教科書。物件確認とは?
この記事のまとめ
- 物件確認とは?
- お客様からの問い合わせがあった場合の物件確認
- 自社サイト運営に伴う物件確認
不動産会社は大手から地場の小さな会社までまさに群雄割拠。
一部大手であれば、選び抜かれた社員のもと教育にも力を入れて、OJTもしっかりしています。
しかし、入社した会社が体育会バリバリで、怒声が飛び交うような場合、なぜか怒られながら新しい知識を得なければなりません。
そんな事もわかんねーのかよ!
自分で考えろ!
という理不尽な対応も少なくないでしょう。
そんな会社に入社してしまった方のために
「そんなの、教えてもらわねーとわかんねーよ!」と個人的に感じたポイントも織り込んで解説して参ります。
物件確認とは?
第一回目は、物件確認です。
物件確認とは、世に出回っている物件情報が実際にあるかどうかを確かめる行為です。
スーモやアットホームを見て、問い合わせるとその物件はもう終わってたという事は良くある話です。
不動産会社はお客さんから問い合わせがあると、その物件がまだあるかどうかを確認します。
レインズ(不動産流通機構)で掲載元の会社に電話をします。物元(ぶつもと)と言ったりもします。
お客様からの問い合わせがあった場合の物件確認
ではお客様から問い合わせがあった場合のやり取りを例に見てまいりましょう。
確認だけであれば、だいたいこんな感じです。
物件がもう終了していれば、相手会社から
「そちらの物件は終了しました。」と言われるので、
「(ご契約)おめでとうございます。」と返答して電話を切ります。
この、最後の
「ご紹介頑張ります。」
「(ご契約)おめでとうございます。」
は不動産会社特有のセリフまわしです。
覚えておくと良いでしょう。
物件見学が可能な日、鍵の所在等を聞きます。
名刺を添付したFAXを送ります。
記載内容は
・物件名
・金額
・見学希望日時です。
対応の良い会社ですと、相手から電話をもらえますが
こちらからFAXの着信確認で電話を入れると安心です。
ここで物件の申込み状況なども確認すると良いです。
ここでお申し込みが入っていると、2番手になります。
住宅ローンの審査待ちであれば、審査が通ると契約になりますので、
お客様にはその旨を伝え、見学希望日を前倒しするなどの対応をしましょう。
また、中古物件の場合、鍵は現地ではなく物元の会社にあり、
見学当日に取りに行き、基本は当日に返却しなければなりません。
時間が掛かるので、複数物件を案内する場合は、ルートにも気をつけましょう。
居住中物件の場合、居住者と見学日時の調整が必要になります。
居住者の都合も聞くようにします。
自社サイト運営に伴う物件確認
既存の掲載物件の場合
自社サイトで掲載している物件の鮮度を保つため
その会社ごとのスパンで物件確認を行います。
その場合は、物元会社の手間を省くため、会社ごとにまとめて確認を取ります。
3件ございまして、まずは、□□市〇〇町の新築戸建6棟現場なんですが
と続けます。
レインズやスーモ、アットホームなどから新規の物件を見つけて自社サイトに掲載したいときは、広告掲載承諾を得る必要があります。
広告掲載承諾書はラビーネットやハトサポなどからダウンロードできますが、会社ごとにフォーマットがあります。
・物件名
・価格
・会社名、担当者名
等を記入し、FAXします。
物元会社からOKの場合、下記チェックリストにチェックが入ってFAXが戻ってきます。
・自社ホームページへの掲載
・スーモ等のポータルサイトへの掲載
・チラシ等の紙媒体への掲載
まとめ
物件確認は不動産業務の基本です。
また会社ごとに特有の言い回しなどもあります。
このブログを参考にしていただければ幸いです。